「何者」見てきました
「何者」を見てきました。
この映画は就職活動をテーマとした人間模様を描いた作品です。
出演者は佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之。
豪華なメンツです。
非常に面白かった映画でした。
僕自身今年就活をしたので、劇中でも共感できる部分が多々あり、就活を終えた学生にとっては「あるある」が多かった作品ではないでしょうか。
例えば、劇中ではSNS(ツイッター)が人物の心情を表す大きな役割を担っています。佐藤健は本名のアカウントと匿名のアカウントを持ち、本名では就活でのコツやこうしていったほうがいいといった真面目な分析をツイートします。しかし、匿名の方では暗い分析、友人のこういうところがダメだとか、なんで友人はこういうことを自覚できないんだとか、本音を包み隠さずツイートをします。そういった部分で人物の表と裏の顔をはっきりと映す演出をしていました。
現実にも本名のアカウントと匿名のアカウントを分けて、本名では当たり障りのないツイートをし、匿名では本音を言うといった分け方をしている若者は少なくないと僕自身は考えています。
本名の方で本音を言うことで、人間関係に無駄なヒビを入れたくないと思うのが普通でしょう。ケンカにもなりかねませんし。それに、本名で検索されて選考に落とされてしまうというのも避けたいところ。
その点匿名なら、本人たちの目につきませんし、人間関係も変にこじれたりしないので自分の思ったこと感じたことをそのまま表に出せます。選考にも影響しません。
前にも書きましたが、就活というのはストレスが溜まります。同じ会社を受けて自分が落ちたのに、友人が通っていた。自分より先に友人が内定を手にした。友人が誰でも知っているような有名な会社の内定が取れた。選考がうまくいかない。最終選考でいつも落とされる。ストレスの元は数え切れません。特に面接で落とされると、まるっと自分そのものが否定されたと錯覚してしまい、気分が落ち込みます。SNSの発展している今、ストレスをこうした形で発散するのは当然と言えるのではないのでしょうか。
こうした現代特有の若者の生態が驚くほどよく描かれており、感心しました。
ぜひ就活を終えた方に見てほしい映画だと感じました。
加えてこれから就活をする人にとっても良い映画だと思います。
最後に主題歌の「NANIMONO」についてですが、中田ヤスタカと米津玄師がコラボした楽曲となっています。僕は二人とも好きでたまらない一曲でした。